マレーシア各地で開催されている一般消費者向けの食品飲料展示会テイストフリー(Tastefully)。
今回は2018年7月27(金)-29日(日)にクアラルンプールのミッドバレー・エキシビジョン・センター(Mid Valley Exhibition Center)で開催された同エキスポを取材した。
マレーシアで食に関して消費者に訴求するプロモーション。
日本同様に、土日のスーパーやショッピングモールなどではデモンストレーション販売(来店者に試食などをすすめて商品を購入してもらうための販売方法)を見かけることも多い。
自社製品を最低限に効率よく消費者にアピールすることが、このテイストフリーの目的である。
「飲食全般における販売促進のためのプラットフォームを提供するというのが私たちの一番の目的ですね。販売側と消費者をダイレクトにつなぐことで、直接的なアピールを可能にすると毎回好評を得ています。」と主催のLanceford Exhibition(M) Sdn Bhdのマーケッティング・ディレクターのエスター・フォン(Esther Fong)氏は語った。
確かに販売する側と買う側の双方の距離が近く、展示会というよりは大規模直接販売といった印象が強い。
一度にRM100(約2,713円)以上購入したレシートを持参で、くじ引きに参加できる、あるいは用意された商品(主にリュックサック、ウォーターボトル、クーラーバックなど)をRM1(約27円)で購入できるといったイベントも用意されていた。
2010年に始まって以来、展示会開催はすでに30回を超えており、国内だけにとどまらず、東南アジアをはじめ、日本、台湾、韓国などからの参加も増えている。
インスタント食品やスナック菓子などのメーカーの出展も多いのだが、目立っていたのは中間層以上にむけた商品。
他の展示会やエキスポでも同様だが、キーワードはグルテンフリー、オーガニック等で、健康志向に関心が高まりつつあるような印象をうける。
ローカルフードや美食に興味を示す反面、栄養や食のバランスがよく、多少高価でも安心で安全なものを食べたいと考える人々が増えてきているようだ。
マレーシアでは、日本の食品は人気が高い。
多少値段が高くても、信頼されているような印象を受ける。
それをふまえて最近増えてきたのが商品を輸入するだけではなく、日本由来の素材を使ってマレーシア人好みのスナックなどを製造する企業。
例えば日本のそら豆を使用していることを全面に押し出したヘルシースナック「相思豆」(YOLB TRADING)は、のり、オリジナル、わさび、BBQと4つのフレーバーで展開。
和風の味付けながら、マレーシア人が好むカリっとした食感の豆スナックといった商品になっている。
試食をしたあと、購入する来場者が多く見受けられた。
テイストフリーでは、消費者が実際にどのような味を求めているかをリサーチする絶好の機会にもなっている。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介