タナー・ラタには、バスターミナルから続くメインストリートに日韓料理レストラン「高原(KouGen)」がある。
以前は日本食を扱うレストランがここ1軒のみだったため、ディナーの時間帯は人があふれていた。
しかし、2018年に開業したばかりの四つ星ホテル「アビリオンキャメロンハイランド(Avillion Cameron Highlands)」に、冒頭でお伝えした2店舗がオープンした。
山小屋やロッジなどをイメージし築年数を経た周囲の宿泊施設と比べると、新しさが際立つホテルの階下には、ショッピングモール「キャメロンフェアショッピングコンプレックス(Cameron Fair Shopping Complex)」が併設されていて、キャメロン・ハイランドの注目スポットになりそうだ。
そのキャメロンフェアに2018年11月にオープンした日韓料理レストラン「ミソキムチ(Misokimchi)」。
日本式のお弁当、すきやき鍋、韓国式の鍋、ビビンバや焼き肉など、日韓料理がメニューに並ぶ。
前菜にはたこ焼きや枝豆など、定番の日本食も。
実は、系列店のイタリアンレストランがすぐ近くにあり、そちらのメニューのオーダーができる。
もちろん、上記のイタリアンレストランで、ミソキムチの料理を注文することも可能だ。
日本で高原リゾートというと価格が高いイメージがあるが、バックパッカーが多いことからか意外にも抑え目である。
一例として照り焼きチキン弁当RM24.9(約655円)、すき焼き鍋1人前RM36.9(約970円)、キムチチャーハンRM16.8(約442円)。
個人的な印象ではあるが、クアラルンプールやマラッカ、ジョホール・バル、ペナン、イポーなどの地方都市における日本食レストランと比較すると、そのクオリティーが高いとは言い難いように感じられた。
周辺は西欧からのツーリスト向けなのか酒も提供するウェスタン、ローカル向けの鍋料理、中華料理、インド料理、カフェが多くあるのだが、2軒のみの日韓レストランは競合があまりなく強みになっているのではないだろうか。
ミソキムチの隣には、こちらも日本を意識したタピオカドリンクショップ「チャット(Chatto/茶杜)」がある。
店の看板には「手作ティー専門店」と日本語での表記があるほどだ。
2017年にジョホール・バル(Johor Baharu)でスタートした同店は、日式(日本式)だというお弁当も販売していた。
お弁当の種類としては「お好み焼きチキン弁当」など、いわゆる海外で目にする日本食といった内容。
それでも気軽に持ち帰れる日本食としてお弁当に興味を持ち、足を止めたり、実際に注文していた人がみうけられた。
マレーシアではビーチや高原などのリゾートエリアに、ローカルのみならず欧米諸国、日本、韓国、中国本土などから多くのツーリストが訪れる。
クアラルンプールなどでは日本食全般の人気が高く、実際に「日式(日本式)」というワードがあるだけで注目度が高い。
だがすでに定着期に入っていると考えられるため、アイディアが試される激選区でもある。
しかし都市や地域によっては、日本食自体の需要と供給のバランスがよいとはいえない。
今回ご紹介したキャメロン・ハイランドも市場として今後が期待できるエリアの一つであると感じた。
【記事内のレストランやショップ情報】
店舗名:高原(KouGen)
住所:35 Main Road, Tanah Rata 39000
電話:012-377 0387
Facebook:
https://www.facebook.com/pg/KouGen-168561333223794/about
店舗名:ミソキムチ(Misokimchi)
住所:Cameron Fair, C-G-9, Jalan Camelia, Tanah Rata 39000
電話:012-500 8589、05-485 1249
Facebook:https://www.facebook.com/Misokimchi.ch
店舗名:チャット(Chatto/茶杜)
住所:Cameron Fair, C-G-8, Jalan Camelia, Tanah Rata, 39000
URL:https://www.chatto.com.my/
※1マレーシアリンギット=約26.3円で計算
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