【アルバイト】
飲食店を運営する上で、昼食や夕食の時間帯など、特定の時間だけ人員を増やしたいということは多いかと思います。
そんな時に戦力となるのがアルバイトですよね。
日本で飲食店に行くと、たくさんのアルバイトが働いています。
飲食店は人気のアルバイト先と言えそうですが、それはベトナムでも同じです。
今回は、2020年度における東京とホーチミンの最低賃金で比較します。
日 本(東京):1,013円
ベトナム(ホーチミン):約124円(2万7,625ドン)
※日本の価格の出典は厚生労働省東京労働局。ベトナムの価格の出典はベトナム政府。ホーチミン市の最低賃金442万ドン/月を20日勤務したと仮定し、1日の法定労働時間の8時間で換算したもの
日本の約12%です。
日本の法定労働時間は1日8時間週40時間ですが、ベトナムは1日8時間週48時間が主流です。
ということは、1日フルタイムで働いても日給992円。
東京の1時間の時給とほぼ同水準ですね。
ただし、こちらも注意が必要です。時給124円は語学や業務経験などほとんどスキルを持たない学生の相場。業務内容により必要とする経験や能力によっては、相場の倍ほどの時給まで設定幅が広がります。
正社員、アルバイトともにベトナムの方が安いという結果ではありますが、ベトナム当局は毎年の給与平均引き上げ値は5.5%に設定しており、徐々にその差は埋まってくると考えられます。
ベトナムは2020年の実質GDP成長率(推計値)が前年比2.9%。さすがにコロナ影響により前年の成長率7%は下回りましたが、コロナ禍でもプラス成長を続ける数少ない国のうちのひとつです。
日系飲食店の人気も高まり、海外進出を検討している方にとっては非常に魅力的な市場です。
さらに、勤勉でまじめな国民性と言われるベトナム人。
別記事でも触れますが、原価率や家賃比率などが想定よりも上昇するベトナムにおいては、人件費をうまくコントロールして日本とは違うP/Lを想定する必要があります。
ちなみに、現地の日系企業は、今回比較した給与よりも高額で雇用する傾向が高いようです。
日本貿易振興機構(JETRO)の「2020年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」によると、ベトナムの日系企業(非製造業)に勤める正社員の月額基本給(諸手当は除く)はUS$611(約6万3,544円)です。同調査によるタイの数値が$883とその差は徐々に少なくなってきています。
べトナム進出の際に、ぜひ参考にしてください。
※1アメリカドル=約104円、1ベトナムドン=0.0045円で計算
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