BRIの定期預金サービスを活用するには、
・同行の普通預金口座を保有
・最低預入金額が
BRIの店舗にてサービスを利用する場合、1,000万ルピア(約7万円)
インターネットバンキング経由の場合、500万ルピア(約3万5,000円)
・本人確認としてパスポートに加え、KIMS(外国人登録証明書)やKITAS(暫時居住許可証)などの長期滞在許可証
などが必要になります(*4)。
こちらも、サービスを申し込みする前に、各銀行へ直接問い合わせて最新の情報を仕入れることで、不備なく手続きを進められるでしょう。
一方で、インドネシアの銀行口座の開設および定期預金サービスを利用する際の注意点としては、
1)インドネシアルピアから円に両替する際に為替差損益が発生
2)ペイオフ制度
が挙げられます。
1)に関しては、外貨建ての定期預金を組む場合、金利だけでなく為替レートの変動も資産額に影響を与えますので注意が必要です。
仮に、円高インドネシアルピア安が進行した場合、円換算での資産額が目減りする可能性もあります。
これはルピアのみならず、その他の通貨と円を交換する場合においても同様に為替差損益が生じます。
例えば1ドル=100円で両替した際、円に戻すときに1ドル=90円と円高になっていれば為替差損が、逆に1ドル=110円と円安になっていれば為替差益が生じることになります。
また、2)のペイオフについて、インドネシアでは万が一預金した銀行が破綻したとしても預金者の資産を20億ルピア(約1,400万円)まで保護する制度が設けられています(*5)。
国によっては、このペイオフ制度が設けられていないところもありますが、インドネシアでは同制度が整備されていることで、安心して大切なお金を銀行へ預けることができるでしょう。
なお、預金する際には1行に預ける金額の目安を、ペイオフの上限金額としても良いかもしれません。
これまでインドネシアの銀行口座保有のメリットや高金利が付与される定期預金サービスなどについてご紹介してきました。
インドネシアに移住や転勤された人は、日本では享受することが難しい高金利の定期預金サービスを利用することができます。
豊かな将来に備えるべく、同国の定期預金で効率的な資産形成を実践されてみてはいかがでしょうか。
※1インドネシアルピア=約0.007円で換算
【出典】
*1 日本貿易振興機構(JETRO)「ジャカルタスタイル」(2018年3月) ※19ページ参照
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2018/4841b3060c70781d/8_all.pdf
*2 BRI ※Simulation参照
https://bri.co.id/en/deposito-rupiah
*3 PWC「インドネシア税務ポケットブック2019年」 ※13ページ参照
https://www.pwc.com/id/en/pocket-tax-book/japanese/2019-ptb-jpn.pdf
*4 BRI
https://bri.co.id/en/deposito-rupiah
*5 Indonesia Deposit Insurance Corporation (IDIC)インドネシア預金保険公社 ※How much amount of deposit insured by IDIC?の項目参照
https://www.lps.go.id/en/web/guest/f.a.q
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