記者:タイ進出前に準備したことはありますか?
酒田氏:実はバンコクの正式名称はとても長いんですが、初めてタイでショーをしたときに、全部暗記してパフォーマンスの途中のMCで言ったらウケました。
ちなみに、「クルンテープマハナコーンアモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウチェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット」です(ほとんどのタイ人も覚えてないらしいです)。
編集部注:バンコクの正式名称の日本語訳は「天使の都 雄大な都城 帝釈天の不壊の宝玉 帝釈天の戦争なき平和な都 偉大にして最高の土地 九種の宝玉の如き心楽しき都 数々の大王宮に富み 神が権化して住みたもう 帝釈天が建築神ヴィシュカルマをして造り終えられし都(タイ国政府観光庁ホームページより抜粋)」です。
記者:どのようなお客様がいらっしゃいますか?
酒田氏:ジャグリングは言葉が要らず、場所も選ばず、老若男女問わずお楽しみいただけるので、仕事のシーンはさまざまです。
常設シアターの他、企業のパーティーやラグジュアリーホテルでのレセプションなどでパフォーマンスを行なっています。
タイでは、幼稚園や小学校で子ども達にジャグリングを体験してもらうワークショップも行っています。
記者:タイで苦労したこと、大変なことは何ですか?
酒田氏:BTS(高架鉄道)とデパートの空調が寒すぎること以外は快適なので、苦労することはほぼないですね(笑)
逆に、日本にいるときに、街全体に漂う閉塞感と人の冷たさが気になることでしょうか。
タイには「タンブン」という文化があり、「善行をして徳を積むことが自分の幸せ」という価値観が国民全体に根付いているんです。
記者:次のビジョンを伺えますか?
酒田氏:まだジャグリングの文化が根付いていない、東南アジアやアフリカ大陸の子ども達にジャグリング道具をプレゼントして、「できなかったことができるようになる喜び」を教えてあげたいですね。
人生何か1つでも夢中になれることがあれば、人は強くなれるし、たくさんの仲間が夢を応援してくれると思うんです。
僕もそうやって人生救われた人間なので、ジャグリングの文化そのものに対して恩返しをしたいという想いが強くあります。
記者:これからタイ進出を考えている方にアドバイスはありますか?
酒田氏:僕が尊敬する日本人の実業家が「日本で成功できない奴がタイに来ても成功できるわけがない」と言っていましたが、まさにその通りだと思います。
日本で失敗したからといって、逃げるように東南アジアに来ても、成功するとは思えません。
世界中どこにいても「何をやるか」が大切だと思います。
記者:ありがとうございました。
コロナ禍による各国のイベントの中止や延期、都市の対策により自宅で過ごす時間が多くなりましたが、おうち時間にジャグリングをオンラインで習ってみるのはいかがでしょうか?
酒田さんはZoomで気軽にジャグリングを体験していただけるオンラインレッスンも行われているようです。
■酒田しんご/SHINGO SAKATA
ジャグラー酒田しんご Official Website:https://shingosakata.com/
Twitter:https://twitter.com/jugglershingo
Instagram:https://www.instagram.com/jugglershingo/
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