現地のスーパーで常に人気なのが日本産の果物、しゃぶしゃぶ用豚肉、お菓子類ですが、少し意外なのが生めんタイプの「焼きそば」です。
頻繁に入荷されている印象で、日清食品のインスタントヌードルの焼きそばも人気です。
生めんタイプは、五木食品「3食やきそば」と、宮武製麺所「ほぐれ焼きそば」「鉄板やきそば」の3つのブランドがあります。
価格としてはそれぞれ6ドル(約462円)強。
その中でも五木食品の「3食やきそば」はソースがついているので簡単に焼きそばが作れ、パッケージ写真は料理の完成イメージのため、シンガポール人にとっては手に取りやすい商品だと思われます。
保存がきくので、新型コロナによる外出自粛規制が出た際も多く購入されていたようです。
焼きそばは、日系レストランでメインのメニューとして提供されているわけではないので、シンガポール⼈の中ではそれほど浸透した料理ではないと思います。
しかし、濃い味と麺類が好きなシンガポール⼈の⾷⽂化、どこでも⼿に⼊る⾷材で作れるレシピ、そして現地に焼きそばに近い料理がある背景から、⽇本の焼きそばも⼈気を集めていると思われます。
シンガポールは、ほとんどの食材を輸入に頼っている国ですが、日本の食材は高額な部類になります。
例えば大根を買う場合、マレーシア産は1.70ドル(約131円)くらいのものが、日本産は約4ドル(約308円)といった具合です。
それでもシンガポール人は購入していきます。
理由は「高くても日本の食材はおいしい」から。
即席のおみそ汁なども、「大好きなおみそ汁を、家で簡単に作ることができる」と人気です。
日系レストランや日本旅行などで日本の味を覚えたシンガポール人が、少し高くてもお金を出して、自宅で日本食を楽しむ傾向が強くなってきています。
とは言っても実際のシンガポール人の食生活は、外食や持ち帰りが一般的。
だから、自宅で調理するときは焼きそばのように、「手軽に日本の味を再現できる」商品が好まれるのかも知れません。
※1シンガポールドル=約77.03円で換算
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