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【ベトナム】各国首脳への贈り物に選ばれた絶品チョコブランド「SAVALL」のオーナーインタビュー

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ベトナム中部の中心都市・ダナンの人気チョコレートブランド「SAVALL(サヴァール)」はダナン在住者だけでなく、お土産としても人気です。
APEC(アジア太平洋経済協力)開催時に各国首脳への贈り物として配られただけでなく、数々の有名ホテルでも提供されるチョコレートは全て手作りで、一粒一粒丹精込めて作られています。
今回はスペイン・バルセロナ出身でオーナーパティシエのVictor(ヴィクトール)さんにお話を伺いながら、「SAVALL」についてご紹介させていただきます。

オーナーシェフのVictor Ceano Savallさん

記者:ベトナム進出のきっかけを教えてください。
Victor氏:初めてベトナムに来たのは2001年、5歳の時の家族旅行でした。
約1ヶ月かけて北部から南部まで旅行したのですが、家族全員がすっかりベトナムを気に入り、毎年夏休みの度に訪れるようになりました。
2012年、旅行中に出会ったベトナム人の友人がバルセロナに遊びに来た時、ダナンから車で40分くらいの世界遺産の街・ホイアンの自分の店でパティシエをしないか?と声を掛けてくれ、2014年にベトナムへ移住しました。
その後約2年間は友人のレストラン、1年間は5つ星ホテルのパティシエで勤務し、2016年に独立しました。

記者:なぜショコラティエを始めたのですか?
Victor氏:元々祖父がバルセロナで「Pastelería Reñé」のオーナーパティシエをしており、幼い頃から祖父にさまざまなスイーツの作り方を教わってきました。
「Pastelería Reñé」は1892年創業で、パティシエは私で5代目になります。

板チョコはベトナムをモチーフにした模様が特徴。写真はダークチョコレートでベトナム中部の古都・フエの王宮の壁柄をモチーフにしている



記者:「SAVALL」の名前の由来は?
Victor氏:独立したばかりの頃はキャンディーをメインに販売していたので、ベトナム人にも分かりやすく「Pop kẹo(ケオ:ベトナム語で“あめ”)」という名前で販売していました。
チョコレートの販売を始め知名度が上がってきた時に、祖父への尊敬を込めて家族の姓である「SAVALL」に変更しました。

記者:どのようなお客様がいらっしゃいますか?
Victor氏:コロナ禍以前は4つ星・5つ星ホテルや大きな土産店への出荷を主にしていました。
日本人や韓国人など、国外から観光で来る方がメインでしたので。
現在はホテルだけでなく、ベトナム全土の小売店に卸していたり、オンライン販売を行っていたりするため、在住外国人からベトナム人まで、多くの方に購入いただいております。

一粒一粒丁寧に作られているチョコレート

記者:人気商品を教えてください。
Victor氏:1番人気は「Cashew nut catànies」9万2,000ドン(約460円)~です。
2017年にダナンでAPECが開催された際に各国首脳への贈り物として使われたのがこちらで、安倍晋三元首相にもお渡しさせていただきました。
大粒のカシューナッツをチョコでコーティングしたもので、香ばしい香りと程よい甘さ、ゴロっとした食感が特徴です。
弊社のチョコレートはフルーティーな香りと酸味が特徴のベトナム南部産のカカオを使用しています。
他の素材や商品も全てベトナム産です。

紅茶やコーヒーだけでなく、ワインとの相性もバッチリ。飽きの来ない味で食べ出すと止まらない

2番目は「Big wooden box bonbon collection 12psc」32万ドン(約1,600円)です。
かわいらしい木箱に入っており、さまざまな味が楽しめるので自宅用にもお持たせにも人気です。

見た目もかわいく楽しいBox BonBon。筆者のお気に入りは抹茶トリュフ。ベトナムの首都ハノイより約250km、標高1600mの北部山間部にある高原リゾート・サパで収穫した抹茶とダークチョコレートのビター×ビターの味わいが最高

3番目は「Choco Nut Cream Cashew nut Dark Chocolate 72%」10万9,000ドン(約545円)です。
チョコレートのコンフィチュール(ペースト/ジャムのようなもの)で、パンやパンケーキ、クレープ、コーヒーやミルク、フルーツとも相性抜群です。

安価なチョコレートコンフィチュール。味も香りも良く高級感がある

記者:ベトナムで大変だったことは何ですか?
Victor氏:気候が温暖なところですね。
質の良いチョコレートを作るのは温度のコントロールが重要です。
そのため、出店当初はキャンディーのみ扱うようにして、設備を整えてからチョコレート、アイスクリームと段階的に商品を増やしていきました。

香料、保存料など不使用のアイスクリームも人気

記者:コロナ禍での苦労はありましたか?
Victor氏:新型コロナ流行以前はホテルや大きなマーケットへの出荷が主でしたが、観光客が来なくなったことをきっかけに、小売店への販売の幅が広がったのは良かったことだと思います。
またオンラインでの販売に力を入れるきっかけにもなりました。ダナン市内だけでなく、ホーチミン、ハノイ、南部のビーチリゾート島・フーコック、そして日本(※)や香港への輸出も始めました。

(※)日本の大手通信販売会社「フェリシモ」にて販売開始

SDGs(持続可能性)を考慮し、木材や竹を利用したおしゃれなパッケージも魅力

記者:次のビジョンを教えてください。
Victor氏:まずは日本と香港への輸出の成功です。
多くの方に「SAVALL」の味を楽しんでもらいたいです。
その後はベトナム国内だけでなく、シンガポールやカンボジアなど他の東南アジア諸国でも始められたらと思います。
また、日本でもフランスからの逆輸入スイーツなど(チョコレートやマカロンなど、日本人ショコラティエ・パティシエがフランスで出店後、同ブランドを日本で開店)がはやっていますが、「SAVALL」もいつかスペインに出店できたらうれしいです。

記者:ありがとうございました。

スペインの伝統×ベトナム素材のチョコレートは大好評で、パーティーなどでも振る舞われる

■Savall Chocolate
住所:19 Nguyen Thong Street, Son Tra District, Danang City
電話番号:+84 236 6272303
営業時間:8:30~12:30、14:30~18:00
定休日:土日
URL:https://savallchocolate.com/
Facebook:https://www.facebook.com/savallchocolate

※1ベトナムドン=0.0050円で換算



この記事を書いた人(著者情報)

寺内真実

1年ホーチミン、8年以上ダナン在住。
中央大学卒業後は金融系(FP2級)、医療系の会社に勤務。
「暑い国に住みたい」と勢いで渡越し、現地の日系旅行会社を経て、現在は現地サービス業とライター業をしている。
写真は生後1週間で保護した愛猫“大福”と。
著書▼
「癒しのビーチと古都散歩ダナン&ホイアンへ」イカロス出版
※電子版はこちら
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