バンコク都心部最大級のショッピングセンターセントラルワールドで週末600人ものお客様が来店する日本スタイルのオムライス専門店がある。Japanese Omurice & Café OMU 〜おむ〜(以下OMU)、バンコク生まれのお店で日本には存在しない。
オーナーはタイ人のコキャット・ガムダムロン氏(以下ニックネームであるガイさんと表記)33歳。2010年12月にバンコクのエカマイに第1号店をオープンし、バンコクを中心に2016年8月現在6店舗を展開している。今回はOMUの誕生と人気についてガイさんにインタビューした。
記者)オムライス専門店を始めるまでの経緯を教えて下さい。
ガイさん)大学を卒業後、証券会社で2年間の勤務を経て、1年間東京の日本語学校へ留学しました。留学中、日本のオムライス専門店で食べたオムライスの味とバリエーションの楽しさにはまり、タイへ帰国後はレストランでマネージャーとして経験を積みました。留学中に日本で出会い、のちに妻となるノリエを呼びよせ約1年の準備を経て2010年12月30日にバンコクのエカマイ地区にあるモール、パークレーンエカマイに1号店をオープンしました。ちなみに妻とは翌年1月に結婚しました。
記者)オープン準備中のことについてお聞かせ下さい。
ガイさん)私も妻も全く経験のないところからのスタートでした。しかし、オムライスはタイでいける!という思いと情熱を二人で共有していました。オムライスやソースの作り方について、日本に住んでいる日本人シェフから動画や電話でレクチャーを受けながら二人で何回も何回も練習しました。日本食ではなくフレンチ出身のシェフも仲間に加わりメニューを開発してきました。
記者)5年弱で6店舗。展開が速いですね。
ガイさん)2012年に約100席ある2号店をセントラルワールドにオープンさせたことが転機になりました。週末は約600人ものお客様にご来店いただける人気店となり、同時に日本から有名オムライス専門店が進出してくるといった情報もあり、多店舗展開に舵を切りました。セントラルワールド店が当たってくれたので投資に対するキャッシュの不安もありませんでした。HaHaプラザ店、モールバンカピ店、ザ・クリスタルラチャプルック店、セントラルウエストゲート店、シーロムコンプレックス店と出店しました。パークレーンエカマイはタイ人50%:日本人50%、セントラルワールドやシーロムコンプレックスでは日本人は約10%、それ以外の店舗はほとんどタイ人となっています。全て順調というわけではなくセントラルウエストゲート店はオープンして間もなく閉店してしまいました。
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