最近、インドネシア国内のテロ情勢で不穏な動きが続いています。
インドネシア国家警察は12月1日、10月初旬からの2ヶ月間で、国際テロ組織「アルカイダ」系の地元組織「ジェマー・イスラミア(JI)」のメンバー計24人をジャカルタ首都圏など各地で逮捕したと発表しました。
JIは、202人(内、日本人2人)が犠牲となったバリ島連続爆弾テロ(2002年10月)、在インドネシア・オーストラリア大使館自爆テロ(2004年9月)、ジャカルタのマリオットホテル、ザ・リッツ・カールトンホテル自爆テロ(2009年7月)など、過去に欧米権益を狙ったテロを繰り返してきましたが、それ以降はインドネシア当局の摘発や幹部殺害が功を奏し、組織として弱体化していきました。
しかし、今回の24人逮捕は、JIが依然として全国的なネットワークを持っていることを我々に知らせることになりました。
また、ジャカルタ首都圏警察は12月7日未明にイスラム過激派の支持者6人を射殺したことを受け、同過激派が報復に出る恐れがあるとして、ジャカルタ首都圏に厳戒態勢を敷きました。
一方、ジャカルタでは2016年1月にイスラム国(IS)系の武装集団による襲撃テロが発生し、現在でもISを支持する地元のイスラム過激派「ジェマー・アンシャルット・ダウラ(JAD)」や「東インドネシアのムジャヒディン(MIT)」による警察署やキリスト教会などを狙ったテロ事件が小規模ながらも続いています。
近年、ジャカルタやバリ島など日本人が多く滞在する場所では、大きなテロ事件は起こっていませんが、引き続き予断を許さない状況と言えそうです。
では、現地に駐在する日本人、これから進出しようとする企業はどんなことに気を付けたらいいのでしょうか。
まず、日本の外務省が発信する海外安全情報を常に入手することです。
外務省はテロに関わる安全情報を日々流しています。
また、米国や英国の外務省は情報ネットワークを日本より持っているので、そういった国々が発表する情報もできれば入手したいところです。
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