「沸騰するASEANに生きる~ASEAN随一の経済成長を続けるカンボジアで高金利定期預金~」でお伝えした通り、カンボジアは近年目覚ましい経済成長を遂げています。
また、「タイプラスワン(※)」の有力地として、税制優遇や規制緩和措置などが講じられている経済特区(SEZ)の開発も進んでいる状況です。
そこで今回は、タイやカンボジアおよびその周辺国の市場開拓を試みている方向けに、注目度増すカンボジア・ポイペト経済特区をご紹介します。
(※)タイプラスワンとは、タイの賃金上昇や人手不足などを背景に、人件費の割安な周辺国へ生産拠点を設ける動きのことです。
カンボジアのポイペトは、タイと比較した相対的な人件費の安さや交通アクセスの良さなどを背景に、「タイプラスワン」の有力地として注目度が増しています。
日本貿易振興機構(JETRO)が公表した「2019年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査(*1)」によると、両国の非製造業・スタッフの月額基本給は、カンボジアが529米ドル(約5万6,931円、4月13日時点)であるのに対し、タイは859米ドル(約9万2,446円、同日時点)です。
カンボジアでは、タイの6割ほどのコストになります。
低成長からの打破を図るタイにとっては、隣国のカンボジアの人件費の低さは魅力的なものであります。
中でもポイペトはタイ東部の国境沿いに程近く、タイ語を話せる人材が多いです。
また、バンコクからベトナム・ホーチミンまで伸びる南部経済回廊が整備されており、ポイペトからバンコクへは車で3~4時間ほどである他、カンボジア側の国境20km以内であれば、タイナンバーのトラックの乗り入れも認められているなど、アクセスの良さを誇っています。
さらに、ポイペトには日系デベロッパーによる経済特区がオープンし、タイやカンボジアなどの市場開拓を試みる日系企業からの注目度も増している状況です。
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