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【タイ】【知らないと損するタイ進出情報】タイの財閥研究ザ・モール・グループ

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タイ・バンコク中心部を走るBTSスクンビット線プロンポン駅前に、次々と巨大商業施設を建設している百貨店運営大手「ザ・モール・グループ」。
構想は「エム・ディストリクト計画」と呼ばれ、延床面積は主要3棟合わせて65万平方メートルを超える。
同じ沿線でセントラル百貨店を手がけるセントラル・グループと互角の勝負をしているように見られるが、実は同グループの総売上高はセントラルの7分の1程度でしかない。
しかも、百貨店事業に足を踏み入れて、まだ四半世紀。
一体、どのような経営をしているのか。
その手法とは。
(敬称略)

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ザ・モール・グループの創業者は、1928年生まれの北部ピチット県出身の華人スパチャイ・アンプット。
実家が貧しかったため教育を受けられず、酒店などで働きながら事業のノウハウを覚えた。
当時はまだ珍しかった映画館経営などをヒントに「他社が着手していない隙間市場への参入」を事業の柱としていった。

百貨店事業への進出は70年代末。
バンコクのラチャダムリ通りに「ザ・モール・デパート1号店」を出店、成功を収めた。
有力華僑テーチャパイブン家がすぐ近くに「ワールド・トレード・センター」を建設する計画が持ち上がると、郊外型店舗運営へいち早く転換。
東部ラムカムヘン地区への進出を決めた。

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このころ、現グループ副会長の長女スパラックが入社。
以後、後継者として指揮を執っていく。
彼女はマヒドン大学薬学修士を持つ才媛で大学教員だったが、経営能力を父に買われ、異例の転身として話題となった。

店舗には映画館やボーリング場などの機能を併設させ、1ヵ所で買い物から娯楽まで完結できる「ワンストップ・デパート」をコンセプトとした。
こうした商業施設は今では当たり前だが、当時としては画期的だった。

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こうして、①郊外型、②他社が手がけない隙間地域、③他社にはない事業形態を柱に、ザ・モール・グループは勢力を拡大していく。
バンコク都内に今も残るラムカムヘン、タープラ、ガムウォンワン、バンケー、バンカピの各店は、いずれもこのころ開業したものだ。

2010年8月には初の地方県店舗として、東北地方(イサン)の玄関口ナコーンラーチャシーマー県(コラート)に進出。
延床面積25万平方メートルは当時の地方としては例がなく、多くの地場百貨店などが淘汰された。
2016年には20億バーツをかけてリニューアルオープン。
セントラル・グループやL&Hグループらと「コラート百貨店戦争」を展開している。

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90年後半からは高級商業モール市場に進出。
その手始めが、1997年開業の「エンポリアム」だった。
エンポリアム事業ではバンコック銀行のソーポンパニット家と共同開発。
合弁の事業会社を設立している。
2015年開業の「エムクオーティエ」とベンジャシリ公園西側の土地に建設中の「エムスフィア」と合わせたのが「エム・ディストリクト計画」だ。

このほか、バンコク中心部の一等地でサイアム・ピアット社との共同事業で「サイアム・パラゴン」を手がけるほか、近年はホアヒンやプーケットなどの地方観光都市で新たな商業施設の建設も進めている。

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現在のグループ総売り上げは600億~700億バーツと見られている。
百貨店企業としては中位から下位に位置するものの、もともとの店舗数から見れば妥当な数字だ。
いや、むしろ破竹の勢いにあると言ってもいいだろう。

来期も10%を超える増収を見込むザ・モール・グループ。
その異才と舵取りに注目だ。
(写真は同社資料などから)

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