ドリアンにマンゴー、ドラゴンフルーツにマンゴスチン、さらにはパパイヤ…。
タイを訪ねた時、現地の伝統料理に混じって楽しみなのが豊富な果物。
タイは果物の宝庫とされ、一年中、国の至るところで何らかの天然の味覚を楽しむことができる。
価格も安く、加工技術も進んで輸出や土産にも引っ張りだこなのだが、日本と同様に生産者の高齢化や後継者不足が頭の痛いところ。
こうした折、政府が進める施策に注目が集まっている。
一大生産地である東部地域に加工施設を併設した取引所を設置しようというのだ。
名付けて「フルーツ回廊計画」。
一体どんなものになるのか。
タイ工業省と農業協同組合省がつい先日まとめた同回廊計画のリポートによると、取引所は東部3県(チョンブリ、ラヨーン、チャチュンサーオ)にまたがる経済特区「東部経済回廊(EEC)」内に開設の予定。
ラヨーン県のスマートパーク工業団地内が有力で、総事業費は周辺の整備費用も含めて約20億バーツ(約70億円)と試算されている。
ここに東部一帯で収穫される果物を集めて一元管理し、流通ルートの効率化や商品加工などを促していく方針だ。
政府が関与することで悪質なブローカーの介在が少なくなり、値崩れも起きにくいと両省の関係者は指摘する。
農家の保護を図るとともに新商品の開発も進むことで、新たなタイの産業に発展させたいと考えている。
果物農園は、ラヨーンからさらに南東に2時間ほど進んだチャンタブリー県で広く展開されている。
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