昨今のベトナムブームにより、ベトナムに旅行に来る日本人が増加傾向にあります。
このためか、ベトナム語を勉強する日本人も増えてきました。
あわせて、ベトナム語の検定試験に興味を持つ人も出てきました。
しかし、日本国内ではメジャーなベトナム語の検定試験はなく、個人あるいは無名の団体がやっているものがインターネット上で見受けられるのみでした。
そんな中、日本でも2016年から「実用ベトナム語技能検定試験」なるものがスタートし、多少話題をさらいましたが、まだ聴解と読解の2分野しかないため、今後に期待したいところではあります。
では、本場ベトナムではどのような試験があるのか?
受験地はホーチミンだけになりますが、「ベトナム語能力評価試験」があります。
これはベトナム国家大学ホーチミン人文社会科学大学(大学という言葉が2回連続しますがこれが正式名称です。以下本稿では人文大学と略します。)が認定するもの、つまり国家試験ということになります。
認定されれば国家資格です。
日本人がベトナムの国家資格を取得できるって、すごくないですか?
なお、受験資格の制限はなく、ベトナムに住んでいる人はもちろん、旅行などで短期の滞在であっても受験可能です。
ただし、申し込みや認定証受け取りなどで前後8日を見たほうがいいので、試験日を含め最短でも17日間の滞在が必要ということになります。
試験開催は、2カ月に1回ぐらいの頻度です。
日程は毎年変わるので、詳細は大学公式サイトをご覧ください。
なお、この試験はいわゆる何級というものはなく、全員が同じ問題を受け、10点満点のスコアで評価されます。
IELTSのベトナム語版のようなものです。
◆持ち物
・申請用紙(大学公式サイト http://www.vns.edu.vn/images/stories/LichThi-ThuTuc/don%20du%20thi%20cctv.pdf からダウンロードして記入)
・受験料1,000,000VND(約5,000円)
・縦4cm×横3cm証明写真5枚
・パスポート
◆申請場所
人文大学ベトナム語学科
10 – 12 Dinh Tien Hoang Street, District 1, Ho Chi Minh City
◆申請日時
月曜日~金曜日
7:30~11:40および13:00~19:30
引き換えに受験票を受け取ったら、試験の開始時刻を確認します。
初回受験者の場合、7:45には入室するように言われるはずです。
なお、試験は土曜日に行われることが多いため、試験当日は事務所が閉まっています。
このため最初の科目の会場となる教室がどこかわからず、誰にも聞けず慌ててしまう可能性があるため、受験票を受け取ったらその場で教室の場所を聞いておいた方が無難です。
当日受験者っぽい人に聞いてみるというのも手ですが、受験者の実に90%が韓国人であり、日本人の受験者は数名しかいないのでご注意ください。
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