インドネシアの都市部は、もはや自動車がなければ生きていけない。
故に、市民にとっては恩恵と弊害がもたらされている。
弊害はやはり交通渋滞だろう。
10年前まで「ASEANの渋滞都市」といえばタイのバンコクだったが、今やその不名誉な称号がインドネシアの首都ジャカルタに移っている。
しかし、物事には何でもプラスとマイナスが存在する。
車が普及していることで、郊外型商業施設を建設しても採算が取れるようになったのだ。
当然のことではあるが、車の普及していない国にそのような施設を作ったところで客は訪れない。
ジャカルタではそれが可能である。
今現在、ジャカルタで最も注目されている郊外型商業施設は、日系イオンのショッピングモールだ。
ジャカルタ中心部から車もしくはバイクで1時間程で、イオンモール・ジャカルタガーデンシティに行くことができる。
ここはジャカルタの東端に位置しており、西ジャワ州との州境がすぐそこにある。
しかし、高速道路が通っているため、運と時間帯によってはジャカルタ中心部から向かっても1時間はかからない。
「運と時間帯」というのは、それだけこの都市の交通渋滞が深刻化しているという意味だ。
もちろん、ここに行く価値は大いにある。1Fエントランスをくぐると、そこに広がるのは食料品売り場。
その設計は、日本人にとっては見慣れたものだ。
とても広いが、驚きよりもむしろ安心感がこみ上げる。
日系の食品メーカーも、多数がインドネシアに進出を果たしている。
あくまでも筆者の主観であるが、ASEAN諸国で日本ブランドがその真価を発揮するのは飲食分野ではないか。
これには外食産業のみならず、食品小売も含まれる。
このイオンモールでは、寿司の小売コーナーがあった。
インドネシアでは極めて珍しいものだ。ここで購入した寿司は、すぐ横にある喫食コーナーで食べることができる。
イオンモールに限らず、インドネシアのショッピングモールはこうした喫食コーナーが随所に配置されている。
それについては後述したい。
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