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【タイ】【ペンのASEAN紀行】湖畔にたたずむモン族の村

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バンコクから北西に約350キロ。
ヘアピンのカーブが続く山岳地帯にカンチャナブリー県サンクラブリー郡はある。
ダム建設によって誕生した人造湖を包み込むように位置する同郡は、北方ではミャンマーと長い国境をともにする。
湖畔には隣国から移り住んだとされるモン族の小さな村があり、静かに厳かに伝統を紡いでいる。
村の大半は湖底に沈んでしまったが、今なおここで暮らす人々。
雨期の終わりを迎えた季節に、この村を訪ねた。

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カンチャナブリー県の自然と言えば、国境を超えて続く深い森に、クウェーノーイ川を堰き止めたワチラロンコンダムが特に有名だ。
現国王ラマ10世の名を採ったダムの名は皇太子時代に付けられたもので、地元では付近の国立公園の名から、カオレームダムあるいはカオレーム湖とも呼ばれている。
総面積は日本の琵琶湖にも匹敵する。

付近の森林一帯は、雨期と乾季の気温差が激しく雨期の半年ほどの間だけで1500ミリもの降水量があることで知られる多雨地帯。
この地にダムを建設する大きな理由はここにあった。
植生は乾燥常緑林、落葉樹混交林、熱帯雨林が混在し、日本のように色彩豊か。
多彩な動植物の宝庫にもなっている。

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カオレーム・ダム湖は景勝地としてタイ人観光客にも人気があり、キャンプ場が整備されるなど癒やしのスポットとしても知られている。
中でも、湖東側にあるポームピー・ビューポイントからの眺めは圧巻。
入場料は一人40バーツ(駐車料金は別に一台30バーツ)だが、訪ねてみるだけの価値はある。

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サンクラブリーの市街地は湖の北端、ダム湖に注ぐ支流の一つソンカリア川周辺に集中する。
市街地と言っても、街の中心部に小さな市場(タラート)とセブンイレブンが一つずつあるだけの田舎街。
小さな半島を形成するこの場所から対岸に向けて架けられたのが、総木製の橋「モン・ブリッジ」だ。
橋の建造に貢献した僧侶の名前を取って、かつてはウッタマヌソーン・ブリッジとも呼ばれていたが、前者の通称名が定着した。

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対岸の小高い丘にはミャンマーに多いモン族の村があって、住民の生活道路あるいは近年多くなった観光客向けの歩行路としてこの橋は使われている。
全長850メートル、立て替え後の2代目の橋。
2013年に襲った暴雨により旧橋が崩壊、1年以上の修復期間を経て蘇った。

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村にあるタイ・ビルマ・インドの建築様式を取り入れた混合様式の寺院ワット・ワン・ウィウェーカーラーム寺は、黄金に輝く仏塔が美しいことで有名だ。
モン・ブリッジとともに当地のシンボルとなっている。
村は観光化が進んでいるが、早朝に行われる僧侶による托鉢の様子は厳粛で、観光客には神秘的に映る。
一度、訪ねてみたい村の一つであることは間違いない。

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ダム湖が造られた際に湖底に沈んだ寺や集落跡を、ボートを使って訪ねることもできる。
そのための船の発着場も近くにある。
このうち、ワット・サーム・プラソブは乾季であれば陸続きとなるが、雨季になると水没してしまう秘境さから観光客には人気が高い。
一方、ワット・ウィ・ウェイ・ガラムは完全に水没しており、湖上に顔を出す旗を船でお参りすることになる。

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近年は、地元タイや欧米からの観光客に加え、中国人や韓国人、それに日本人の姿も見られるようになった。政府や地元観光局も観光を前面に打ち出している。日本食店はまだないが、ひょっとしたら、そんなところにビジネスのきっかけが転がっているかもしれない。

 

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