2018年のラマダンは5月15日に始まりました。
ラマダンは、年に1度、1カ月に渡って日の出から日没までの間飲食を絶つことで、特に世間に知られているムスリムの習慣です。
中華系の人口が70%を占めるシンガポールでは、日常生活でラマダンの影響を感じることはほぼありませんが、ムスリム人口も少なくないため、ラマダン期間中は郊外のあちこちに夕方から開店するラマダンバザールが見られます。
ラマダンバザールには、クリスマスマーケットのように、ラマダンムードを盛り上げるインテリアや晴れ着の店、そして飲食の屋台などが集まります。
ラマダンバザールの中でも、マレー系文化が色濃いエリアにあるMRTパヤレバ駅の近くに立つゲイランセライ・バザールは、その規模の大きさからローカルの間では特によく知られ、ムスリム以外の人も大勢訪れます。
今回は、ゲイランセライ・バザールに出店しているお店をチェックし、シンガポールの食のトレンドを考えたいと思います。
シンガポールのラマダンマーケットの中では最大規模のゲイランセライ・バザール、今年は飲食店の数が例年に比べて少なく感じたものの、にぎわいはいつものとおり。
では、どんなお店が出ているか、見ていきましょう。
定番食の人気は盤石ながら…
近年はおしゃれでモダンな店に押され気味ですが、昔ながらのマレー式の揚げ物屋台は健在。
インド系のタンドーリ料理の屋台も同様に定番です。
やはりローカルにとっては子供の頃から親しんだこれがないと始まらない、という感じでしょうか。
ローカライズされたたこ焼きも、このようなイベントではすっかり常連です。
ローカルのたこ焼きの具はタコだけでなく、チーズやソーセージなどもあり、日本のものとはちょっと違う進化を遂げ、ローカルを楽しませています。
タイのミルクティも、そろそろ定番化したと言って良いかな、という感じです。
タイのミルクティの店は屋台だけでなく、店舗が国内に多数あり、台湾のバブルティ同様、シンガポールで人気の飲み物のひとつとなっています。
ただ、これら定番ものの人気は根強いとはいえ、おしゃれな今風のものが増えたせいで淘汰された店は少なくないはずです。
新しいジャンルの店と同様に競争にさらされているといってよいと思われます。
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